NPB・MLB選手評価ブログ

NPBやMLBの選手をセイバーメトリクスを中心に評価していきます。

NPB2019年指名打者ベスト3

評価基準

セイバーメトリクスを重視しています
2019年の成績のみで評価しています
()の順位はNPB全体
各項目の点数は筆者の主観です。順位には影響しません。
 
 


3位 井上 晴哉 

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  • war 2.5(36位)


 打撃 75点

 

  • wOBA .364(23位)
  • wRC+  131(21位)
  • OPS  .824(23位)

 DHで出場したのはたったの51試合ですが、あまりにも人材難のためDH部門でノミネートしました。

 2年連続で好成績を残し、昨年の活躍はフロックでは無かったことを証明。昨年より成績を落としましたが、BABIP.271(51位)だったことを考えると運が悪かったせいでしょうね。ちなみに、逆方向への打球割合が年々上昇しており、今年は26.6%(21位)。見た目が似ている山川との大きな違いがここですね。

 
走塁 50点

  • wSB         0(25位)
  • UBR     -0.3(32位)
  • 盗塁         0(50位)

 見た目の割には、UBRは平均レベル。恐らく脚は速くないのでしょうが、こういう選手は無理に盗塁しない方がいいんですよね。そういう点では、盗塁をしないことによってチームに貢献している井上は◎。

 

 


2位 アルフレド・デスパイネ

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  • war 2.0(40位)


打撃 80点

  • wOBA .381(18位)
  • wRC+ 138(15位)
  • OPS  .875(14位)

 BABIP.270(52位)と運に恵まれなかった中でこの成績は立派。超トップクラスではないものの、長年安定してこのレベルの成績を残してくれる安定感は◎。

 

走塁 30点

  • wSB       -0.3(40位)
  • UBR       -5.3(57位)
  • 盗塁        0(50位) 

 見た目通り、走塁指標は毎年平均以下の成績。今年も平均以下でしたね。

 

 

 

1位 ジャバリ・ブラッシュ

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  • war 4.1(15位)
 

打撃 85点

  • wOBA .409(6位)
  • wRC+ 162(3位)
  • OPS    .936(6位)
 独特なバッティングフォーム+3Aでの圧巻の本塁打劇場により、一部ネットメディアでは来日前から話題となっていましたが、この大活躍。MLBでは速球に苦労していましたが(あのフォームのせいだと思う)、スピードが劣るNPBでは全く全く苦労せず。
 
 

走塁 40点

  • wSB     -0.7(48位)
  • UBR     -0.1(30位)
  • 盗塁      2(39位)
  • 盗塁成功率  40%
 走塁は期待できないですね。
 
 
 

総評

 warでは井上>デスパイネですが、井上は半分近くを1塁で出場しているのでそこを考慮して、井上<デスパイネとしました。
外国人選手とベテランが多いポジションなのですが、最近は専任選手も少なくなりましたね。今後も、選手のコンディションに合わせて数人で回していくMLB方式がNPBでも主流になっていくかもしれないですね。まあ、NPBは選手入り人数も1・2軍の入れ替えもMLBに比べて緩いので何とも言えませんが。
あと、DHはパ・リーグだけなので、そもそもベスト3を選ぶこと自体無理があるんですけどね。
2020年シーズンは、王・モヤの活躍とメヒアのバウンスバックに期待。