NPB・MLB選手評価ブログ

NPBやMLBの選手をセイバーメトリクスを中心に評価していきます。

NPB2020年捕手ベスト3

評価基準

3位  森 友哉 

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  • war 2.7(25位)

打撃 

  • wOBA .317(58位)
  • wRC+  97(51位)
  • OPS  .705(55位)

 昨年の大活躍から一転、リーグ平均以下の成績に。BABIP.283(59位)と若干運に恵まれなかったことを考慮しても非常に残念ですね。まあ、捕手でこれくらい打ってくれれば十分なんですけどね。

キャリア最低のハードヒット率(35%)が影響したのかもしませんね。

守備 

  • Catcher   1.1(7位)
  • 盗塁阻止率 .333(4位)

  昨年まであったフレーミングブロッキング指標が出ていないため、DELTAオリジナル指標のCatcherを評価対象に入れてみました。捕手版のUZRですね。

あんこ型で強打のため守備が悪い印象がありますが平均~平均よりちょい上レベルですね。Twitterで出回ってる映像を見てもフレーミングはうまかった気がします。

走塁 

  • wSB   -0.2(46位)
  • UBR  0.9(24位)
  • 盗塁    4(36位)
  • 盗塁成功率 50%

 そもそも走塁を求められている選手ではないので、これくらいやってくれれば十分です。

 

2位  梅野 隆太郎 

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  • war 2.5(29位)

打撃 

  • wOBA .343(36位)
  • wRC+ 106(40位)
  • OPS  .723(45位)

 逆方向への打球を昨年から大幅に増やしたことも影響してか(20.9%→29.5%)、キャリア最高のwOBAとwRC+を記録しました。総合力型の捕手でこれだけ打てるのはベリーグッド。

守備

  • Catcher   1.2(5位)
  • 盗塁阻止率 .312(7位) 

 若干物足りない気もしますが・・・。

走塁 20点

  • wSB   0.5(12位)
  • UBR  -5.1(71位)
  • 盗塁   5(32位)
  • 盗塁成功率   83%

昨年と比べてガクッと落ちましたね。特に衰えではないと思うのですが・・・。梅野の場合は走塁も含めて価値がありますから、来年は持ち直してほしいところです。

  

1位  甲斐 拓也 

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  • war 3.0(22位)

打撃

  • wOBA .322(52位)
  • wRC+ 101(48位)
  • OPS   .694(58位)

 BABIP.249(69位)と非常に運に恵まれなかったなかでこの数字は合格点でしょう。打率が下から2番目(.211)なのがアレですけど。

守備 

  • Catcher   4.1(1位)
  • 盗塁阻止率 .328(6位) 

 昨年は「甲斐の守備力は過大評価されている」なんて書いてしまって本当に申し訳なかったですm(__)m 

走塁 

  • wSB   -0.9(64位)
  • UBR     0.1(41位)
  • 盗塁    4(36位)
  • 盗塁成功率 50%

 まあ走塁はこんなもんですよ。

 

総評

 相変わらず捕手離れした打撃成績を残す會澤と守備力はリーグトップクラスの木下をランキングインさせようかすごく迷いましたが、捕手で唯一規定に到達していたことも評価して打撃守備のバランスが取れた森を3位にしました。 大城は運に恵まれてた割に打撃成績がそこまでだったのがランク外の理由です。守備はそこそこよかったんですけどね。

 来期は森のバウンスバッグと中村(広島)の 活躍に期待します。

2020年オフ 巨人戦力外選手予想 外野手編

9月22日、巨人の大塚淳弘 球団副代表編成担当が今オフに支配下契約の10~15人程度を自由契約または育成契約へ切り替える方針だと明かしました。 

 

今回は対象になりそうな外野手をピックアップし、◎○△×で予想してみたいと思います。

※あくまでも個人的な予想です。

※投手編が適当すぎたので野手は真面目にやります。

ノロマなので第一次戦力外通告に間に合いませんでした。🙇

 

 ・巨人支配下契約選手一覧(2020年11月08日現在)

◎:支配下契約更新ほぼ確定

○:支配下契約更新濃厚

△:支配下契約更新微妙

×:自由契約or育成契約濃厚

【外野手】

◎丸 佳浩(31)

◎陽 岱鋼(33)

◎亀井 善行(38)

◎松原 聖弥(25) 

 

○重信 慎之介(27)

○石川 慎吾(27)

○伊藤 海斗(19)

○山下 航汰(20)

 

△立岡 宗一郎(30)

△ジェラルド・パーラ(33)

イスラエル・モタ(24)

※加藤 脩平(21)と村上 海斗(25)は自由契約の予定だと報道されたため除外しております。

ざっとこんな感じだと予想します。以下個々の選手を深堀。

 

◎丸

・UZRが-4.3と守備に若干の衰えを感じますが、まあバラツキがある指標ですからね。逆にUBRがプラスになっているので心配はいらないでしょう。打撃面は文句無しです。

FAで複数年契約を結んでいますので、契約更新は確実でしょう。

◎陽

・怪我や2軍落ちの影響でほとんど試合に出場できていませんが、21年まで契約が残っていますので契約更新でしょう。

なんだかんだ守備や打撃も最低限の成績は期待できるので、個人的には松原とプラトーン起用で使えばいいと思うんですが・・・。

◎亀井

・怪我の影響もあってほとんど試合に出場できていませんが、本人が現役を望む限りは契約更新ではないでしょうか。

◎松原

・典型的な単打マンの選手ですが、ライトのUZRは驚異の9.5(たった500イニング程度ですが)。守備も打撃も微妙な自称俊足好打の選手ではなさそうですね。

契約更新は確実でしょうが、打撃の向上が見られない限りはライトのフルタイムでのレギュラー起用はやめてほしいですね。

○重信

・増田大輝と松原の下位互換になってしまいましたが、陽と亀井が怪我がち、松原も経験が浅いことを考えると控えとして契約更新でしょう。トレードはあるかもしれませんね。※オリックスと広島あたりがトチ狂ってそこそこ実績のある先発投手とトレードしないかなあと思っています。

○石川

・典型的な1.5軍の選手ですが重信と同様の理由で契約更新でしょう。ポテンシャルは高いですがレギュラーは難しそうなので矢野謙次的なポジションを目指すのが現実的でしょうね。

○伊藤

・2軍でOPS.505、本塁打0とクソみたいな成績を残していますが、1年目なので契約更新でしょう。

○山下

・怪我でなかなかチャンスを掴みきれませんが、外野手の中ではレギュラークラスのポテンシャルを秘めた貴重な存在なので契約更新でしょう。

ちなみに、私は見る目がないので、個人的に新人王候補筆頭として予想していました。🙇

△立岡

・プチブレイクした年も打率だけで、その他の指標はずっとリプレイスメントレベル。せめて内外野守れれば使い道があるんですけどね・・・。自由契約濃厚とみています。

△パーラ

MLB時代の成績が昨年の亀井に似ていたため期待していましたが、怪我で低調な成績に。万全な状態でもう1年見てみたい気はしますが、自由契約濃厚でしょう。

△モタ

・キャンプでの成績が嘘のように1軍でも2軍でも打てていませんが、潜在能力の高さは感じるのでもう1年見てみたいですね。ただ、24さいということもあり契約更新は微妙とみています。あと、打率等の旧指標の数値が良くない選手ぽいので過小評価されるタイプですね。

 

~総評~

立岡とパーラが自由契約濃厚、モタは補強に応じて判断といったところでしょうか。

あと、加藤が自由契約になると予想していなかったので非常に驚いています。

2020年オフ 巨人戦力外選手予想 内野手編

9月22日、巨人の大塚淳弘 球団副代表編成担当が今オフに支配下契約の10~15人程度を自由契約または育成契約へ切り替える方針だと明かしました。 

今回は対象になりそうな内野手をピックアップし、◎○△×で予想してみたいと思います。

※あくまでも個人的な予想です。

※投手編が適当すぎたので野手は真面目にやります。

ノロマなので第一次戦力外通告に間に合いませんでした。🙇

 

・巨人支配下契約選手一覧(2020年11月06日現在)

◎:支配下契約更新ほぼ確定

○:支配下契約更新濃厚

△:支配下契約更新微妙

×:自由契約or育成契約濃厚

内野手

◎坂本 勇人(31)

◎岡本 和真(24)

◎吉川 尚輝(25)

◎増田 大輝(27)

 

○北村 拓已(25)

○増田 陸(20)

○田中 駿太(27)

○湯浅 大(20)

○若林 晃弘(28)

○菊田 拡和(19)

○香月 一也(24)

 

△吉川 大幾(28)

△中島 裕之(38)

ゼラス・ウィーラー(33)

△山本 奏寛(27)

△松井 義弥(20)

エスタミー・ウレーニャ(21)

 

ざっとこんな感じだと予想します。以下個々の選手を深堀。

 

◎坂本

・守備面での衰えが心配されましたが全く衰えていませんでしたね。31歳にして歴代最強遊撃手になった選手と契約更新しない理由がないですね。

◎岡本

・24歳にして3年連続30本塁打も視野に。課題の守備もリーグトップの成績を記録するなど攻守に欠かせない存在に。契約更新しない理由がないです。

◎吉川尚輝

・プロ入り後怪我に泣かされ続けてきましたが、今季は大きな怪我もなく好成績を残しました。現状、坂本の次のショートであるため、契約更新は確実でしょう。

◎増田大輝

・代走の切り札としてチームに欠かせない存在に。契約更新は確実でしょう。

 

○北村

・シーズン中盤から後半にかけて調子を落としてしまい成績はあまり良くないですが、ウリの高出塁+ユーティリティ性ぷりは十分に発揮できたため契約更新濃厚だと予想します。

○増田陸

・2軍でops.400台とクソみたいな成績を残していますが、昨年は怪我で全く試合に出ていなかったため実質1年目と考えると戦力外通告は無いでしょう。

○田中

・典型的なスピード&ディフェンス型の内野の控えですが、今季は打撃も良いため契約更新でしょう。

○湯浅

・坂本がコロナウイルス偽陽性で出遅れている間に好成績を残し、初のスタメンを経験するなど飛躍の年になりました。まあ、契約更新でしょう。

ちなみに、2軍トップの22盗塁を記録しており、日本シリーズの代走要員としてベンチ入りが検討されているようですね。

○若林

・成績は微妙ですが、内外野全て守れるスイッチヒッターは貴重すぎるので契約更新でしょう。

なお、打席数は少ないものの2軍では無双しており、典型的な1.5軍選手となっております。

○菊田

・増田陸同様、2軍でops.400台とクソみたいな成績を残していますが1年目なので契約更新でしょう。

○香月

・澤村との1対1のトレードを聞いたときにはついに巨人フロントの頭がおかしくなったのかと思いましたが、2軍での無双ぷりをみてると納得いかないこともないですね。まあ、納得はしてないんですけど。

あれだけ実績のある澤村とのトレードですから、巨人フロントの期待の大きさを考えると契約更新ですかね。

 

△吉川大幾

・代走兼内野の守備固めは他の選手で足りますし、打撃も非力+もう28歳のため戦力外濃厚ですかね。中日時代から期待は大きいんですけどね。

△中島

・フォームを変えて昨年のオワコン状態から見事大復活を遂げました。

成績だけみれば契約更新でしょうが、巨人は来季内川を獲得する噂が出ていますし、中島自身も残り154本に迫った2000本安打達成のためにDH制のあるパ・リーグに移籍を求めるかもしれないですね。

△ウィーラー

・移籍当初ほどの勢いが無くなって来ていますが、ムードメーカーぶりも含めて十分な活躍をしましたね。

問題は年俸と待遇でしょう。2億円からの大幅減俸+控え〜準レギュラーという起用法を飲めば契約更新ではないでしょうか。

△山本

・今季は出番が無く、内野の控え候補はたくさんいますから戦力外濃厚とみています。

田中、若林、北村、吉川大幾よりもスピードとセカンドの守備力が劣るのもマイナス材料ですね。

△松井

・怪我で出遅れていましたが、最近は好調のようで2軍に昇格しました。

まだ20歳なので契約更新だとは思いますが・・・。

△ウレーニャ

・2軍でチームトップの12本塁打を記録。パワーポテンシャルはかなり高いでしょう。

まだ21歳&1軍に出場したことを考えると契約更新でしょうが、同じく2軍で無双していたマルティネスが戦力外になっていることを考えるとなんとも言えませんね。まあ、マルティネスは26歳でしたが。

 

 

~総評~

内野手は吉川大幾と山本が危ないくらいで、他の選手は契約更新かなと考えています。もちろん山田哲人を補強したら、トレードも含めて内野の控え要因の放出はあるかと思いますが。

現時点で支配下登録選手が69人でオフとシーズン中の補強を考えると、あと5〜8人程度の戦力外or育成契約移行でしょうか。

2020年オフ 巨人戦力外選手予想 捕手編

9月22日、巨人の大塚淳弘 球団副代表編成担当が今オフに支配下契約の10~15人程度を自由契約または育成契約へ切り替える方針だと明かしました。 

 

今回は対象になりそうな捕手をピックアップし、◎○△×で予想してみたいと思います。

※あくまでも個人的な予想です。

※投手編が適当すぎたので野手は真面目にやります。

 

・巨人支配下契約選手一覧(2020年10月25日現在)

◎:支配下契約更新ほぼ確定

○:支配下契約更新濃厚

△:支配下契約更新微妙

×:自由契約or育成契約濃厚

 

【捕手】

◎小林 誠司(31)

◎炭谷 銀仁郎(33)

◎大城 卓三(27)

◎岸田 行倫(24)

◎山瀬 慎之助(19)

 

ざっとこんな感じだと予想します。以下個々の選手を深堀。

 

◎小林

・開幕してすぐに死球で左手首を骨折。さらに10月20日の2軍戦で左手人差し指を骨折。結局たった1本のヒットのみでシーズン終了となりそうですね。

順調にいけば今季中に国内FA権を取得予定でしたが来季以降に持ち越しとなりました。今季は良いとこ無しでしたが、フレーミングを含め球界トップクラスの守備を持った捕手と契約更新しないことは考えられないでしょう。

ただし、原監督からの評価が低そうなので、トレード・FAの可能性もあり来季以降はどうなるか分かりませんね。

 

◎炭谷

wRC+33.7、wOBA.243、捕手指標(DELTA殿オリジナル)0.7とひどい成績を残していますが21年まで契約が残っているため契約更新は確実でしょう。

(個人的に人的補償を対価として払ってまで獲得する価値は無かったと思ってます。人的補償が内海だったのでなおさら。)

 

◎大城

・小林の怪我と他の捕手と打撃面で差をつけ一気に正捕手に。契約更新は確実でしょう。ただし、BABIP.355、wOBA.336、wRC+97と運に恵まれた割には物足りない成績となってしまいましたね。まあ、捕手でこのレベル打てれば十分なんですが。ちなみに捕手指標は1.4(両リーグ4位)と優秀です。

 

◎岸田

・大城と炭谷と小林がいるため1軍での出番はありませんが、2軍でOPS.887を記録してる貴重な打てる捕手ですので契約更新は確実でしょう。

関係ないけど、2軍ではサードも守っているので将来はバーンズ(LAD)のようにユーティリティ捕手となる可能性も秘めていますね。

 

◎山瀬

・2軍でクソみたいな成績を残していますが、1年目19歳なので大丈夫でしょう。

名前も2軍監督と一緒だし。

 

 

~総評~

育成を含めて今年も捕手を数人獲得するようですが、田中を楽天に放出して枠を空けたので現時点のメンバーで契約更新されない選手はいないでしょう。

話は逸れますが、打撃型の捕手(大城、岸田)、守備型の捕手(小林)、経験豊富な捕手(炭谷)とバランス良く揃っているのは他球団にとっては脅威ですね。

2020年オフ 巨人戦力外選手予想 投手編

9月22日、巨人の大塚淳弘 球団副代表編成担当が今オフに支配下契約の10~15人程度を自由契約または育成契約へ切り替える方針だと明かしました。 

今回は対象になりそうな投手をピックアップし、◎○△×で予想してみたいと思います。

※あくまでも個人的な予想です。

 

・巨人支配下契約選手一覧(2020年10月16日現在)

◎:支配下契約更新ほぼ確定

○:支配下契約更新濃厚

△:支配下契約更新微妙

×:自由契約or育成契約濃厚

 

【投手】

◎菅野 智之

◎田口 麗斗

◎戸郷 翔征

◎高橋 優貴

◎直江 大輔

◎A.サンチェス

◎中川 皓太

◎高梨 雄平

◎大江 竜聖

◎大竹 寛

◎鍵谷 陽平

 

○C.C.メルセデス

○今村 信貴

○桜井 俊貴

〇宮國 椋丞

○畠 世周

〇横川 凱

〇井上 温大

○太田 龍

○T.ビエイラ

○R.デラロサ

 

△堀田 賢慎

△N.ディプラン

△鍬原 拓也

△田原 誠次

△沼田 翔平

△堀岡 隼人

△戸根 千明

△高木 京介

 

×岩隈 久

×野上 亮磨

×藤岡 貴裕

×古川 侑利

×田中 豊樹

 

ざっとこんな感じだと予想します。以下個々の選手を深堀。

 

◎菅野

・昨シーズンの不調から見事復活。ポスティングを使用してのMLB挑戦が噂されていますが、コロナの影響で各球団厳しい財政状況なのが懸念材料。MLB挑戦を断念すれば契約更新しない理由がない。

◎田口

・2016~2017年の成績にはなかなか戻りませんが、24歳と若く実績もあるので契約更新は確実でしょうね。まあ、2016年も2017年もFIPは3点台後半ですから、成績はそんなに期待しない方がいいでしょうね。

◎戸郷

・99%大丈夫でしょう。

◎高橋

・怪我も完治し普通に投げてるんで大丈夫でしょう。

◎直江

・ヘルニアの手術を受けましたが、1軍デビューも経験したので99%大丈夫でしょう。

◎サンチェス

・2年契約なので。

◎中川、高梨、大江、大竹、鍵谷

・ 99%大丈夫でしょう。

 

 

メルセデス

・怪我の具合にもよりますが、TJとかにならなければ大丈夫でしょう。

〇今村、桜井、宮國

・いまいちな成績のため戦力外候補筆頭みたいに言われていますが、このレベルの成績を残せる投手なんてポンポン出てこないわけで。普通に契約更新すると思います。

〇畠

・毎年の怪我のせいでポテンシャルを考えると物足りない成績ですが、健康体でいれば先発2~3番手クラスの成績を期待できるので契約更新でしょうね。

〇横川

・怪我であまり投げられていませんが、2年目で2軍のローテ入りしてますから大丈夫でしょう。

〇井上

・2軍でひどい成績を残していますが、さすがに高卒1年目で自由契約or育成契約は考えにくいのではないでしょうか。

〇太田

・即戦力のはずが怪我で出遅れて全く戦力にならず。2軍でも微妙な成績を残していますが、1年では見切らないでしょう。先発と中継ぎもできますしね。

〇ビエイラ

・課題の制球も改善傾向が見えてるので契約更新でしょうね。MLB契約提示するところも恐らくないでしょうしね。

デラロサ

 ・法外な年俸を要求しない限りは契約更新でしょう。

 

△堀田

・4月にTJを受けたので来期は(長ければ2022年シーズンまで)リハビリと制限をかけながらの起用となるでしょう。そのため数年後の支配下契約を前提とした育成契約も考えられますが、19歳&ドラ1ということを考えると支配下のままですかね。

△ディプラン

・ポテンシャルの高さを感じますが、既に26歳で完成度も低く、外国人の保険にもなりそうにないので契約更新しないかもしれませんね。

△鍬原

・ポテンシャルは高いものの成績を残せず。サイドスローとスリークウォーターをいったりきたりと迷走中。右肘の怪我の具合次第では育成契約もあるかもしれないですね。

△田原

・毎年一定の成績を残してくれる貴重な中継ぎですが、今期は2軍でも防御率5点台と不調。個人的には保険として契約更新した方がいいと思いますが・・・。

△沼田

・20歳なので契約更新すると思いますが、1軍で全く通用していなかったのをどう評価するか。

△堀岡

・沼田同様に1軍で全く通用していませんが、2つ年上で22歳なのがどう影響するか。

△戸根

・二刀流挑戦ということですが全く投手として登板していません。ひとまず育成契約もあるのではないでしょうか。

△高木

・股関節の怪我の具合次第ですが。31歳なのが懸念材料ですかね。

 

×岩隈

・全く投げれていないので戦力外でしょう。

×野上

・先発兼ロングリリーフは他にたくさんいるので・・・。

×藤岡

・恐らく戦力外でしょう。

×古川

・期待は大きいものの結果が残せず。恐らく戦力外ではないでしょうか。

×田中

・ポテンシャルの高さは感じますが成績が伴わず。このままいけば戦力外でしょう。初球の被OPSが1.000を超えているのがもったいないですね。

 

 

~総評~

投手で6~8人、野手で4~7人程度戦力外になるのではと予想しています。

岩隈、野上、藤岡、古川、田中は濃厚。堀岡、田原、鍬原、ディプランあたりはオフの補強の動向によって判断ではないでしょうか。

オフは補強にワクワクする反面、こういう形でチームを去る選手が出てくるのが悲しいですね。

NPB2019年救援投手ベスト5

評価基準

  • セイバーメトリクスを重視しています
  • 2019年の成績のみで評価しています
  • ()の順位はNPB全体
  • ()の順位はリリーフで50イニング以上投げた投手が対象
  • 各項目の点数は筆者の主観です。順位には影響しません。

 

 

 

5位  エドウィンエスコバー 

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  • war          2.7(4位)
  • イニング         75 1/3(2位)
  • 奪三振                 88(4位)
  • 本塁打         7
  • FIP                              3.24(17位)
  • WHIP                          1.12(27位)
  • 被打率        .219(26位)
  • BB%                              7.8(26位)

 年々フォーシームの平均球速が上昇しており、2019年は154.4キロを記録しました。来日1年目が145.6キロなので、たった3年で約9キロも上昇しています。

 スライダーの割合を大幅に増やし(21.9%→32.2%)、チェンジアップの割合を減らし(6.4%→1.1%)、完全にフォーシームとスライダーのツーピッチスタイルになりましたね。

 投球内容からすると中川やドリス、マグガフや藤川の方が勝っていますが、登板数と投球イニングが多いのでエスコバーを選出しました。酷使気味でしたが頑張りました👏。

 

 

4位  ジョエリー・ロドリゲス

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  • war         2.4(6位)
  • イニング      60 1/3(16位)
  • 奪三振                77(8位)
  • 本塁打         3(1位)
  • FIP                              2.25(3位)
  • WHIP                          0.93(5位)
  • 被打率        .194(8位)
  • BB%                              5.8(8位)

 平均球速144.0キロ(!)のチェンジアップの割合を増やし(12.9%→18.8%)BB%を大幅に改善(12.1%→5.8%)したことにより、支配的な成績を残しました。全ての球種が高速なのですが、144キロのチェンジアップは恐ろしいですね。

 2020年からはMLBに復帰ですが、2019年同様のコマンドを維持できれば活躍できるんじゃないですかね。

 

3位 増田 達至 

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  • war         2.8(3位)
  • イニング         69 2/3(5位)
  • 奪三振               74(11位)
  • 本塁打          5
  • FIP                               2.52(8位)
  • WHIP                           0.88(3位)
  • 被打率        .200(14位)
  • BB%                             3.7(1位)

 SFFの割合を大幅に増やした(1.5%→7.9%)おかげか、昨年の不調から見事に復活。奪三振率・BB%・被打率・WHIPで自己ベストを記録するなど、30歳を過ぎてからも衰えを感じさせないシーズンになりました。

 各球種の平均球速も変わっていないので、この感じだと2020年も同等の成績を残しそうですね。

 

同率1位 松井 裕樹

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  • war          2.9(1位)
  • イニング        69 2/3(5位)
  • 奪三振             107(1位)
  • 本塁打           5(11位)
  • FIP                             2.17(2位)
  • WHIP                         0.92(4位)
  • 被打率       .165(3位)
  • BB%                        8.9(36位)

 変化量が小さく速い改良スライダーを投げ始めたおかげか、リリーフで100奪三振以上を達成するなど圧倒的な成績を残しました。ちなみに、フォーシームの平均球速も3キロ程度アップ(144.7→147.3)していますね。

 個人的には高校時代の変化量の大きい迫力のあるスライダーも見てみたいですが、入団当初から懸念されていた通り、変化量が大きすぎてプロレベルになると見送られる&コントロールが難しいんでしょうね。

 将来的にはMLBに挑戦して欲しいですが、どうなんですかね。

 

同率1位 ピアーズ・ジョンソン 

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  • war            2.9(1位)
  • イニング      58 2/3(21位)
  • 奪三振                91(3位)
  • 本塁打         2
  • FIP                              1.42(1位)
  • WHIP                          0.80(1位)
  • 被打率        .165(2位)
  • BB%                              5.8(8位)

 平均150.9キロのフォーシーム(50.6%)と平均133.7キロのパワーカーブ(47.0%)のツーピッチスタイル。特にパワーカーブの破壊力が抜群で、被打率.110・被本塁打0・空振り率19.86%と手がつけられない状況でした。どうやって打つんでしょうねこれ。

 同率1位の松井とは10イニング差がありますが、warが同じというところにも驚きですね。

  来年からはMLBに戻りますが、日本時代と同様の成績を残せるかどうかはパワーカーブのコマンド次第ですかね。

 

 

総評
 リリーフは入れ替わりが激しいので、2020年は結構違う顔ぶれになると予想しています。ランキングには入っていませんが、山崎や宮西、藤川など長期にわたって活躍している選手は本当にすごいと思います。

 先発投手同様、細かいコントロールよりもフォーシームの球速・球威と変化の鋭い変化球を持っている投手が好成績を残していますね。 

 2020年は、澤村と中崎のバウンスバックに期待。将来的には、甲斐野や石川の更なる成長期に期待ですね。

※書き終えてから藤川を3位にした方がよかったんじゃないかと思いましたが、力尽きたためこのまま公開します。

 

 

NPB2019年先発投手ベスト5

評価基準

  • セイバーメトリクスを重視しています
  • 2019年の成績のみで評価しています
  • ()の順位はNPB全体
  • 各項目の点数は筆者の主観です。順位には影響しません。

 

 

5位  山本 由伸

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  • war         5.1(4位)
  • イニング        143(14位)
  • 奪三振            127(11位)
  • 本塁打         8(1位)
  • FIP                              3.09(2位)
  • WHIP                          0.96(2位)
  • 被打率        .200(2位)
  • BB%                              6.5(9位)

 怪我で離脱した影響もあり、143イニングしか投げれらませんでしたが、21歳にしてエース級の成績を記録。平均150.9キロ(2位)のフォーシームと平均145.7キロ(1位)のカット、平均141.7キロ(1位)のスプリットの組み合わせは打者にとって脅威でしかないですね。

 ちなみに、やり投げの練習を取り入れてから成績が向上したようですね。いわゆるアーム投げですが、故障しないように気を付けてほしいところ。 

 

4位  有原 航平 

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  • war         4.4(5位)
  • イニング      164 1/3(9位)
  • 奪三振              161(4位)
  • 本塁打       14(9位)
  • FIP                              3.36(3位)
  • WHIP                          0.92(1位)
  • 被打率        .191(1位)
  • BB%                              6.3(7位)

 フォーシームの割合を減らし(41.9%→29.7%)、ツーシーム(0.1%→10.2%)とチェンジアップ(10.5%→19.8%)の割合を増やしたおかげか、リーグトップの成績を記録。フォーシームの平均球速も年々上昇してきており、2019年は147.5キロ(3位)に。

 成績の割にいまいちwarが伸びなかったのは、奪三振数が原因ですかね。いや、十分多いんですけどね。

 

3位 今永 昇太 

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  • war         5.2(3位)
  • イニング       170(6位)
  • 奪三振             186(3位)
  • 本塁打       18(10位)
  • FIP                              3.52(4位)
  • WHIP                          1.08(4位)
  • 被打率        .210(5位)
  • BB%                            8.2(11位)

 昨年の不調から一転、今年はエース級の成績に。

入団当初は140.3キロだったフォーシームの平均球速が上がり続け、今年は146.5キロ(4位)に。左投では大野とジョンソンを抑え1位。それと、昨年からカーブの割合を大幅に減らしていますね(12.3%→4.9%)。

 

同率1位 千賀 滉大 

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  • war         5.9(2位)
  • イニング      180 1/3(1位)
  • 奪三振             227(1位)
  • 本塁打          19(11位)
  • FIP                              3.54(5位)
  • WHIP                          1.16(7位)
  • 被打率        .205(3位)
  • BB%                       10.0(最下位)

 健康面に不安がありましたが、大きな離脱をすることなくシーズンを終えました。また、1試合登板の平均投球回が約7イニングを記録するなど、リーグ最多投球回も記録。

 平均153.2キロ(1位)のフォーシームと平均142.5キロ(2位)のカットと落差の大きいSFFを武器に、シーズン歴代最高の奪三振11.33を記録するなど打者を圧倒しました。ちなみにフォーシームとSFFのコンビネーションの印象が強いですが、昨年からSFFの割合を減らし(22.6%→17.5%)、カットの割合を増やしています(10.4%→15.8%)。いわゆる「スラッター(スラット)」ですかね。

早くMLBに挑戦してほしいですが、コロナの影響もあり、早くても再来年ですかね。

 

 

同率1位 山口 峻 

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  • war          6.6(1位)
  • イニング       164 1/3(9位)
  • 奪三振              188(2位)
  • 本塁打         8(1位)
  • FIP                              3.08(1位)
  • WHIP                          1.16(7位)
  • 被打率        .222(6位)
  • BB%                            8.5(13位)

 フォーシームの割合を減らし(50.4%→43.7%)、SFFの割合を増やした(20.0%→26.6%)おかげか、様々な指標で自己最高&球界最高の成績を記録。投手warでは千賀を抜き1位に。不調の菅野の代わりを見事につとめました。

  来年からはMLB挑戦ですが、ロングリリーフが適任かなと個人的には思っています。

 

総評

 奪三振が多い投手の方がどうしてもwarが高くなってしまい、過大評価になりがちですが、今年は結構正確だったのではと思います。

 データの分析が進んだことやネットでプロ級の解析を行う人々(お股ニキ氏等)の出現により、カーブなどの緩いボールよりもカット系のボールやスライダーとカットの中間、いわゆるスラッター(スラット)などが流行りだしていますね。

 2020年は、菅野と則本、岸と涌井のバウンスバックに期待(楽天ばっかり)。将来的には、戸郷や杉山、そしてなんといっても奥川と佐々木の黄金ルーキーに期待したいと思います。