NPB・MLB選手評価ブログ

NPBやMLBの選手をセイバーメトリクスを中心に評価していきます。

NPB2019年三塁手ベスト3

評価基準

  • セイバーメトリクスを重視しています
  • 2019年の成績のみで評価しています
  • ()の順位はNPB全体
  • 各項目の点数は筆者の主観です。順位には影響しません。

 

 

3位  大山 悠輔  

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  • war 2.0(40位)

     

 打撃 45点

  • wOBA .324(50位)
  • wRC+    93(51位)
  • OPS  .714(50位)

 昨年そこそこの成績を残し、更なる飛躍が期待されましたが、平均以下の成績に。特に四球が39個(46位)に対して三振が98個(27位)と、フリースインガーで三振が多いところは・・・。

 ただ、まだ3年目の25歳なのでここから成長する可能性は大いにあるでしょう。大学時代は日本代表の4番でしたし。

ちなみに、フライボール率が3年連続で50%を超えていますので、意外とパワーレスなので結果が出ないのかなと思ってます。

 

守備 90点

  • UZR 10.1(11位)

 

 何故か高橋周平がゴールデングラブ賞を受賞しましたが、本来ならば大山が受賞すべきでしたね。

UZRは三塁手トップを記録。映像を見た感じだと、特にスローイングが安定しているように見えますね。

 

走塁 50点

  • wSB         0.3(27位)
  • UBR      0.5(13位)
  • 盗塁          3(30位)
  • 盗塁成功率   100%

 可もなく不可もなくといったところでしょうか。

 

 

2位  ブランドン・レアード 

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  • war 2.8(33位)

     

 打撃 75点

  • wOBA .363(24位)
  • wRC+   130(23位)
  • OPS  .815(26位)

 相変わらずのフリースインガーですが、ともに自己最多となる55四球(27位)・出塁率.333(40位)と一定の成長を見せました。それでも、もう少し出塁率が高ければ・・・と思いますけどね。

 ちなみに、特にシフトを敷かれているわけでもないのに、BABIPの最高が.281、5年間の平均が.257とかなり運に見放されている気がします。実際の実力はもっと高いはず。

 

守備 60点

  • UZR 0.8(37位)

 突出した数値はないものの、2017年以外は安定してプラスを記録。今年も例年通りでしたね。

 

走塁 40点

  • wSB   -36.(48位)
  • UBR     0(25位)
  • 盗塁     0(50位)
  • 盗塁成功率 78%

 走塁は全く期待できないですね。

 

 

1位 中村 剛也

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  • war 3.1(29位)

打撃 90点

  • wOBA .385(14位)
  • wRC+ 138(15位)
  • OPS    .887(11位)

 2015年以来の4年ぶりに30本塁打に到達。打撃内容も素晴らしく、優勝した打線を牽引しました。ちなみに、打率.286(21位)は自己ベストの成績。

衰えそうで全く衰えず、気づけば500本塁打も見えてきました。ただ、もともと怪我が多く、レギュラーに到達してから120試合以上に出場したのが15年間で6回だけということを考えるとちょっと厳しいかもしれないですね。 

 

守備 40点

  • UZR -2.7(52位)

 例年通り平均以下。年齢と故障の多さを考慮すると、そろそろ指名打者か一塁へのコンバートを考えた方がいいかもしれませんね。

 

走塁 40点

  • wSB    -4.1(53位)
  • UBR        0(24位)
  • 盗塁     2(38位)
  • 盗塁成功率 50%

 見た目の割に好走塁指標を記録&パワプロの特殊能力で走塁Bということもあって、走塁のうまい選手との認識が広まっていますが、2019年は平均以下。やはり年齢と度重なる故障の影響ですかね。

 

 

総評

 warでは、大山(2.0)<高橋周平(2.6)でしたが、高橋周平のBABIPが.336(14位)と高かったことを考慮して大山を3位にしました。ちなみに、大山のBABIPは.291(44位)。

 強い打球が来るためホットコーナーと呼ばれ、長嶋・原・掛布等の影響もあり、昔から人気が高く好選手が多いポジションなのですが、近年は不作気味。松田、中村、宮崎、レアードといった30代の選手がレギュラーとなっており、特に若手の人材が不足。二塁手とは対照的ですね。そのため、大山と高橋周平には期待したいところです。

 その他に、2020年は、宮崎のバウンスバックとコンバート予定の岡本と村上に期待。あと、三塁を守るかわかりませんが、ヤクルトの廣岡にも期待しています。