NPB2019年二塁手ベスト3
評価基準
同率2位 浅村 栄斗
- war 5.8(6位)
打撃 90点
移籍1年目でしたが相変わらずの安定感を見せてくれました。BABIPが例年通りなのに打率が低下&三振が大幅増してますが、自己最多四球の93(4位)を記録していることからも分かる通りアプローチを変えた影響なので全く心配ないですね。また、共に自己最多となる33本塁打(7位)&ISO.244(9位)を記録するなど、長打に関してもここ数年ではベストの成績を残しました。
また、例年通り逆方向の打球が多く(33.3%、4位)、長打を増やしながら広角に打ち分けるアプローチも維持しました。本当にハイレベルな打者ですね。
守備 65点
- UZR 1.7(29位)
+8.0(13位)を記録した2016年以外に突出した数値はないものの、デビュー以来毎年プラスを記録する安定感は今年も健在。
走塁 40点
- wSB -0.2(37位)
- UBR -1.0(37位)
- 盗塁 1(44位)
- 盗塁成功率 50%
年々減少していた盗塁がついにたったの1に。まあ、通算でも成功率は50%程度ですから意図的に減らしてるのかもしれないですね。ただ、安定してプラスを記録していたUBRも昨年からマイナスになるなど、脚力が衰えてきている可能性も否定できないところです。
同率2位 外崎 修汰
- war 6.3(5位)
打撃 80点
自己最多の26本塁打(19位)&ISO.220(16位)を記録するなど長打面が開花。相変わらず三振(132、6位)は多いものの、四球(63、17位)も多いので気にするほどのことでもないですね。
ちなみに、昨年は引っ張り方向の打球を増やし(30.4%、49位→37.4%、21位)長打を増やしましたが、今年はセンター方向の打球を増やし(37.9%、41位→46.3%、1位)長打を増やしました。恐らく、フライボール率を増やした(42.5%、35位→49.8%、18位)ことが原因でしょうが、ちょっと珍しいパターンですね。普通は、引っ張り方向の打球とフライボール率をどちらも増やして長打が増えますからね。
守備 90点
- UZR 10.1(11位)
二塁手2位のUZRを記録。昨年までは両翼と三塁を主に守っていたことを考えるとフルシーズン1年目でこの成績はすごいですね。ちなみに、1位は中日ドラゴンズ阿部の10.4。
走塁 85点
- wSB 1.5(5位)
- UBR 5.1(7位)
- 盗塁 22(9位)
- 盗塁成功率 78%
走塁面での貢献も素晴らしいです。
1位 山田 哲人
- war 6.8(4位)
打撃 99点
打率こそ.271(33位)と山田の実力からすれば物足りない成績でしたが、それ以外は例年通り素晴らしい成績。打球方向や四球数、三振数等の打撃内容も例年通り。本当に高いレベルで安定していますね。
守備 60点
- UZR 1.0(36位)
UZRに関しては毎年結構並がありますね。ただ、6シーズン中4シーズンでプラスを記録しており、平均より上なのは確実。これだけ打って平均以上守れれば十分です。
走塁 80点
- wSB 3.9(1位)
- UBR -4.9(56位)
- 盗塁 33(3位)
- 盗塁成功率 91%
毎年プラスを記録していたUBRが大幅にマイナスになりましたが、偶然ですかね。他の数値は例年通りトップクラスなので特に気にする必要はないと思いますが。
総評
war6~4位のハイレベルな争いとなりました。歴代でもトップクラスの二塁手である山田が頭一つ抜けている感はありますが、浅村も外崎も素晴らしい成績。本当にレベルが高いですね。
2020年は、外崎のさらなる成長、阿部や中村などの守備が上手い選手の打撃の向上、巨人の吉川フルシーズンプレーに期待。