NPB2019年捕手ベスト3
評価基準
3位 梅野 隆太郎
- war 3.6(20位)
打撃 60点
リーグ平均レベルですが、守備型の捕手でこれだけ打ってくれれば十分でしょう。
守備 80点
昨年度?から、DELTAが目視でフレーミング指標を出していたんですね。投球コースやミット移動距離を考慮していて結構本格的ですね。Twitterなどを中心にフレーミングの上手さが話題になっていた梅野ですが、やはり指標も優秀でした。
投球コース等を考慮した「ブロッキング得点」では、リーグ平均を少し下回る程度。まあ、十分許容範囲ですね。盗塁阻止率も優秀です。
ちなみに、打撃成績だけなら僅差で甲斐が勝っているのですが、守備面で圧倒しているので梅野を選びました。甲斐の守備って過大評価されてますよね。
走塁 80点
- wSB 1.1(8位)
- UBR 0.7(28位)
- 盗塁 14(14位)
昨年までは、軒並み平均以下だった走塁指標が今年から一気に平均以上に。捕手で平均以上の走塁指標を記録するのはすごい。特に盗塁はオフのコーチとの練習の成果か、昨年と比べて5→14と一気に増加。
2位 會澤 翼
- war 3.8(18位)
打撃 80点
捕手としては十分すぎる程の成績を記録。特にOBP.387(13位)は素晴らしいですね。ただ、ハードヒット率39.3%(14位)をみるともっと成績を伸ばせるのでは?と期待してしまいます。ちなみに、ハードヒット率は、山川や浅村、デスパイネよりも上です。あと、意外にも2019年が初の規定打席到達なんですね。
守備 30点
軒並みリーグ平均~リーグ平均以下。2015年にリーグトップの盗塁阻止率を記録したのは何だったんですかね。
走塁 20点
- wSB 0.0(37位)
- UBR -5.6(67位)
- 盗塁 2(44位)
走塁は全く期待できないですね。
1位 森 友哉
- war 7.8(2位)
打撃 99点
低い重心+大きなレッグキックというかなり変わったフォーム。捕手としては、野村・古田・阿部以来の4人目の首位打者。どの打撃指標をみても、文句のつけようが無いですね。170センチとかなり小柄なんですが、手首を骨折した2017年を除けばほぼ全試合に出場と耐久性も〇。まあ、捕手としてフルシーズンを過ごしたのは今年が初めてなんですけどね。
守備 40点
平均以下の指標が目立ちますが、まだ若いですし改善の余地は大いにあるでしょう。それに、フレーミングは優秀ですしね。せっかく打てる捕手が出てきたので、コンバートは絶対に止めてほしいのですがどうなりますかね・・・。
走塁 50点
- wSB -0.2(40位)
- UBR 4.6(10位)
- 盗塁 3(34位)
盗塁は苦手だけど走塁は得意なんですね。
総評
通ぶったファンに守備(特にリードなどのセイバーメトリクスでは表せない部分)が過大評価されがちなポジションですが、個人的には打撃力を優先して評価しています。そのため、會澤>梅野の評価です。リードや盗塁阻止率はどうしても投手の能力に左右されてしまいますからね。そもそも、リスクの多い盗塁は今後減っていくでしょうし、リードや守備陣への支持なんてベンチがやればいいだけの話ですからね。実際MLBではやっていますし。
それと、負担の多いポジションですから、今後は併用が当たり前の時代が来るかもしれないですね。 理想としては、會澤のような打撃型と小林のような守備型の併用ですかね。打撃型をスタメン、守備型を終盤の守備固めで起用。
話がそれましたが、来期は梅野の更なる成長に期待したいところです。